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【トップチーム情報】地域決勝1次ラウンドvsデッツォーラ島根戦

2011.11.21
スタジアム 高知県春野総合運動公園 入場者数 100人
主審 藤田 稔人 ピッチ状態 全面良芝
天候

 

HOYO大分 VS デッツォーラ島根
1
0 前半 0
1 後半 1
延長前半
延長後半
6 PK 7
1

島    根

94分 堀 健人

得点者 93分 平野 賢児

54分 佐藤 亨

62分 田上 渉

64分 中島 崇文

68分 中島 崇文

70分 堀 健人

80分 原 一生

警告

44分 佐藤 啓太

60分 錦織 哲也

85分 下村 尚文

68分 中島 崇文 退場

 

背番号 選手名 ポジション スタメン 背番号 選手名 ポジション
31 船津 佑也 GK 25  林 一章
2 田中 淳也 DF 2  下村 尚文
4 安藤 寛明 4  渥美 高二
18 宮田 繁輝 5  望月 陽介
5 堀内 省吾 8  錦織 哲也
22 田上 渉 MF 19  佐藤 啓太
25 長 正之 15  平野 賢児
11 中嶋 雄大 FW 16  幸野屋 敏行
9 佐藤 亨 24  田平 謙 (Cap.)
19 古賀 宗樹 9  隅田 航
17 堀 健人 14  平田 翔太
21 野寺 和音 GK サブ 12
20 中原 丈聖 DF 7
原 一生 MF 10
8 中島 崇文 MF 17
23 渡邊 昭文 MF
13 生口 明宏 MF
15 鴨川 奨
FW
OUT IN 選手交代 IN OUT
 長 正之  →  中島 崇文 35分
 古賀 宗樹  →  原 一生 72分
 佐藤 亨  →  生口 明宏 91分

 


 

エースの劇的な一発で同点。PKで敗れるものの勝点1で望みつなぐ。

 

  HOYOにとって今季の総決算である「全国地域リーグ決勝大会」がはじまった。九州リーグを連覇し、JFL昇格に向けて2度目の挑戦である。4チームが3つのグループに分かれ、各グループの1位と各グループの最上位1位の計4チームが12月2日からはじまる決勝ラウンドに駒を進める。3日で3試合の過酷なスケジュールのなか、初戦のDezzolla 島根 E.Cでは、地域決勝の厳しさを味わった。

 「勝点1を取れたのは大きい」。堀健人の言葉が、この試合のすべてを表している。HOYOと同じくJFLを目指す島根とは実力伯仲。ともにライバルから勝利を挙げれば昇格に大きく近づくが、敗れればより厳しくなる「負けられない相手」(田上渉)だ。そうした独特の緊張感が、両チームから大胆さを奪い取ったのだろう。ともにリスクを恐れ攻撃には迫力が欠け、守備のバランスばかりを気づかう低調な内容に終始した。  特に、消極的な姿勢を感じられたのはHOYOだった。立ち上がりから中嶋雄大へのロングボールで打開を図るが、周囲のフォローが遅く、攻撃は雑になるばかり。徐々に相手の屈強なCBとボランチがターゲットとなる中嶋の対応になれると、前線でタメをつくることができず、後列の選手が思い切って攻撃に出られない状況ができてしまう。これで選手の動き出しが鈍ると、攻守の切り替えが遅れて、さらに手詰まりになる悪循環が生まれた。「今日は負けられない試合ということで固さがあったと思う」(田上)という精神状態が、彼らの足を重くしていたのは明らかだった。

 一方の島根も決め手を欠いていた。中盤の枚数でHOYOを上回り、セカンドボールを拾うことで主導権を握るものの、田中淳也、堀内省吾の高い壁に何度もクロスをはね返され、待望のゴールは生まれなかった。  互いに我慢比べの時間は続いたが、64分、68分に中島崇文が立て続けに警告を受け退場となると、HOYOに綻びが生じた。「ようやく攻撃の形をつくり出せたときに人数が少なくなった。自分たちで難しい試合にしてしまった」と堀が悔やんだように、流れが一気に島根に傾いた。攻撃の人数で勝る島根に何度も攻め込まれ、ロスタイム3分についに崩壊した。左右に揺さぶられ後に中央を突破され、ポストに当たったシュートを押し込まれ失点。敗戦濃厚であったが、「(点を)取らなければいけないという思いだけだった」と、虎視眈々とゴールを狙っていた堀がエースの仕事を果たし、勝負をPKに持ち込んだ。

 劇的な同点ゴールの勢いをそのままに、相手の1本目のPKを船津佑也が止める。一気に勝利をたぐり寄せたが、5人目の堀が止められ、8人目の生口明宏が外し、逆転負け。最低限の勝点1を得たとはいえ、九州リーグ終盤から勢いが鈍化した印象は拭えない。「(PK負けはしたが)まだいける。チャンスはある。選手は全員諦めていないし、強い気持ちを持っている」と前を向くブレノバレンチン監督の言葉通り、残り2戦にすべてを懸けるしかない。

 

(レポート:柚野 真也)

 

ブレノバレンチン 監督

後半に人数が少なくなり、雨で難しい試合であったが、よく同点に持ち込んだ。(中嶋)雄大は辛抱強く身体をはったし、(堀)健人は勝負強さを見せてくれた。(PK負けはしたが)まだいける。チャンスはある。選手は全員諦めていないし、強い気持ちを持っている。長のケガ(骨折による3カ月の離脱)は誤算だが、その分みんなが頑張ってくれるはず。気持ちをひとつにして、明日の試合に臨みたい。

 

堀健人 選手

勝点1を取れたのは大きい。0と1では全く意味合いが違うので。失点したときは(点を)取らなければいけないという思いだけだった。(決勝ゴールを引き出した)雄大なら絶対競り勝つと思ったので近くでプレーしようと考えていた。生口がいいボールを上げてくれたし、狙い通りのゴールだった。PKで負けてしまったが、明日から2連勝すればまだ分からない。コンディションはいいので、明日もガムシャラにプレーするだけ。

 

田上渉 選手

「ひとり少ない状況で追いつけた。(勝点)ゼロが1になったのは大きい。ウチは相手が蹴ってくると合わせてしまう。今日もその悪い部分が出て蹴り合いになった。そうなるとセカンドボールが拾えず、自分たちで苦しめた。(ボールホルダーに対して)追い越す動きが少なかった」