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JFL第8節結果のお知らせ

2012.05.01

 

第14回JFL日本フットボールリーグ 第8節
スタジアム 生目の杜運動公園 陸上競技場 入場者数 527
主審

林 可人

ピッチ状態 全面良芝
天候

 

HOYO大分 VS ホンダロックSC

2

0 前半 0
2 後半 0
     
     
     

0

54分 田中 淳也

59分 田中 淳也

得点

________

 

80分 田中 淳也 

警告

 64分 猿渡 裕二

  退場  

 

背番号 選手名 ポジション スタメン 背番号 選手名 ポジション
21 野寺 和音 GK 16 石井 健太 GK
14 田中 淳也 DF 3 上田 常幸 DF
4 安藤 寛明 5 猿渡 裕二
15 日野 竜一 6 黄 大俊(ファン・テジュン)
3 福元 考佑 9 悦田 嘉彦
7 原 一生(Cap.) MF 7 山下 優一郎 MF

34

福島 新太 17 竹井 竜太
25 福満 隆貴 24 諏訪園 良平 (Cap.)
27 山瀬 彰也 28 釘﨑 康臣
24 瀬里 康和 FW 2 肝付 将臣 FW
11 中嶋 雄大 13 木下 健生
1 河原 正治 GK サブ 1 桑原 一太 GK
2 片山 直哉 DF 27 熊元 敬典 DF
13 生口 明宏 MF 29 屋宮 大地 DF
19 古賀 宗樹  FW 11 下木屋 翔 MF
28 島屋 八徳 FW 14 松瀬 拓矢 MF
      20 伊勢 隆司 MF
           
OUT   IN 選手交代 IN   OUT
        HT 屋宮 大地  ←  竹井 竜太 
        60 下木屋 翔  ←  釘﨑 康臣 
山瀬 彰也  →  島屋 八徳  74        
        80 伊勢 隆司  ←  木下 健生 
福満 隆貴  →  生口 明宏  90+2        
瀬里 康和  →  古賀 宗樹  90+4        

 

 

 

 

JFL参戦8試合目にして初白星。


 チームの狙いとする得点ではなかったが、2得点とも再現VTRを見たかのような形でネットを揺らした。54分に日野竜一がFKをゴール前に蹴り込むと、188cmの長身DF田中淳也が打点の高いヘディングで合わせた。見事な得点であったが、「日野のボールが良かったので合わせるだけだった」と田中が振り返るように、日野が見せたキックの精度も脱帽だった。その5分後に、またも日野—田中のホットラインで追加点を挙げた。

 

 リードすればHOYO大分は強い。もともと堅守速攻をウリとしてきたチームが守りを意識すれば、そう簡単には崩れない。増してや、この日の後半は新監督の下で構築された「人もボールも動くサッカー」で試合をコントロールした。「監督が自分たちのサッカーを続けてやることが大事と言っていたので、信じてやった。不安はあったがブレずにできた」と語る原一生の言が、この試合の状況を端的に表している。チームに浸透した規律に沿って、やるべきことをやる。おそらく、どの選手も同じ思いを抱いていたはずだ。そして、チーム全体でそれを実践した結果が、JFL初勝利につながった。

「パスを出して、動いてサポートする。2、3番目の動きと選択肢を増やす。やることをしっかりやれば勝てる」
 常に結城治男監督が話してきた言葉だ。
 例えば、1トップの中嶋雄大が下がってボールを受けたら、福満隆貴、瀬里康和といった2列目の選手が前後左右に位置してトライアングルをつくってパスを受ける。あるいはワイドの山瀬彰也が中央へと侵入すれば、後方から安藤寛明らSBが空いたスペースに顔を出す。いずれもワンタッチ、ツータッチといった早いリズムでボールが回されるため、守る側にとっては非常に的が絞りにくくなる。こうした動きはハードな反復練習の賜物であり、そのおかげで選手同士は互いを意識できている。

 同サイドでのボール回しに固執しすぎ、シュートまでたどり着けなかったケースも少なくなかったが、いまは戦術云々よりも、監督が何を目指し、どんなサッカーをしたいのか、メッセージが選手に伝わり、選手も躍起になって応えようとしている。「自分たちのサッカーは自分たちでつくるもの」(田中)。その意思の共鳴が勝利に結びついた、最たる要因ではないか。
「ゴール前まで運べているんで、攻撃はもう少しアイデアがほしい」
「パススピードがまだ遅い。遅いとプレッシャーをかけられ選択肢が少なくなる。スピードと精度を上げていくこと」
 結城監督の求める理想は高い。「全部私が指示をするんではなく、選手が自分たちで話し合えばもっと良くなると思う」と話すように、まだまだ成長過程である。しかし結城スタイルを一歩ずつ実現していくためにも「練習がすべて」という原点を見失わないこと。それが何よりも大切だろう。その積み重ねができていけな、勢いは増していくはずだ。(文・柚野真也)

 

●結城治男監督
前半から我々のペースでやれた。ハーフタイムには、やることはしっかりやろう。どんな状況でもバランスを考えて残り45分コントロールしようと話した。得点は、練習したセットプレートは違ったけど日野がいいボールを蹴っていたんで入る予感はあった。ディフェンスは全く危なげなく守れた。絞りが遅い場面があったんで修正しないといけないが。
やろうとしていることをやれば勝てる。しっかりやることが難しいが、ポゼッションを上げ、怖がらずにやること。それができれば全く問題ない。この勝利で、やれるじゃないって思ってくれればいい。全部私が話しをするんではなく、選手が自分たちで話し合えば、もっとよくなると思う。
   
●原一生選手
1勝するまで凄く長かったんでホッとしている。(対戦相手の)ロックは今季一度も勝っていない状況だったので、この試合はポイントになると全員で話していた。そこで勝てたことは大きい。
今日はやろうとしたいサッカーが長い時間できた。ポゼッションでき、自分たちの時間が多かった。ポゼッションを長くすれば勝てると分かったので自信にもなった。得点はどちらもセットプレーだったが、ファウルをもらえたのは前に行けていたからだと思う。
次ぎ負けたら仕方ないので、満足せずやりたい。
   
●福島新太選手
単純に嬉しい。前節は立ち上がり失点して、流れを取り戻すまで時間がかかったので、今日は試合の入り方を注意した。この一勝は大きい。チームは勝ち方を忘れていたのでノってくると思う。個人としては、もっと中盤で時間をつくって、もっと楽な展開にできるようにしたい。
   
●田中淳也選手
素直に嬉しい、日野のボールが良かったので合わせるだけだった。そこまで(FKになる前まで)の形も良かった。守備では危ない場面もあったが、要所要所で抑えられたのは良かった。11人が集中していたし、自分たちのサッカーをやろうと思っていた。後半は特にボールを回そう、練習通りにやろうと話した。
勝ったことで手応えをつかんだが、時間帯によって出来ること出来ないことがはっきりしている。もっと長い時間、自分たちのプレーができるようにしたい。